生涯設計描きにくい介護業界 人手不足解消には「全職種の賃上げ」を

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専門記者・木村裕明
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 SOMPOホールディングス傘下の介護事業大手「SOMPOケア」が来年4月から介護職員の賃上げを実施する。経営側と交渉を進めてきた労働組合が所属する「日本介護クラフトユニオン」(NCCU)の村上久美子副会長(政策部門長)に、今回の賃上げの意義や、介護職員の賃上げをめざす岸田政権への注文などを聞いた。

 ――約2万人の組合員を抱えるSOMPOケアが、介護現場のリーダー職の年収を約450万円に引き上げる処遇改善を実施することで労使が合意しました。業界トップクラスの水準に引き上げるとしています。

 「NCCUの2020年の調査では、月給制で働く組合員全体の年収は平均で約359万円でした。国が目標に掲げる年収440万円をめざして賃金を上げていくことは重要です。とにかく人手不足なので、同業他社にも処遇改善の動きは出ています」

キャリア重ねても、賃金上がりにくい

 ――国は介護報酬の特定処遇改善加算の仕組みなどを通じて、リーダー級の介護職員の賃金を全産業平均まで引き上げることをめざしています。SOMPOケアも国の目標を意識して、リーダー級の職員の賃金を引き上げます。

 「介護業界は昇給額が低いんです。賃金体系が右肩上がりではなく、わりとフラットなんですよ」

 ――キャリアを重ねても、賃…

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