(いにしえナビ)国宝の「稚児大師像」初公開
北村有樹子
特別展「弘法大師と醍醐寺」
真言宗の開祖・空海(774~835)が「弘法大師」の名を贈られて、今年で1100年。特別展「弘法大師と醍醐寺」が醍醐寺霊宝館(京都市伏見区)で開かれている。寺が所有する空海に関する史料など、国宝18点を含む計101点が展示されている。
「大師」は朝廷から優れた僧に対して贈られた称号だ。921(延喜21)年、醍醐寺の初代座主(住職)だった観賢(かんげん)からの要請を受け、醍醐天皇が「弘く(広く)、仏法を伝える」という意味合いで「弘法」の2字を空海に贈った。
国宝で初公開の一つが、「稚…