デビュー30周年の田川寿美 磨いた演歌の歌心 新曲「雨あがり」

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杢田光
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 「♪ルンルン」と軽やかに始まる田川寿美(としみ)の新曲「雨あがり」は、相合い傘や虹の向こうに、優しい笑顔が浮かぶ。作曲した幸(みゆき)耕平からも、笑って歌うよう言われた。「人生いいときも悪いときもあるけれど、いつか雨はあがる」との願いを、爽やかな恋心にのせて歌う。

人知れず、ギャップに悩み…

 美空ひばりの再来と言われた美声は、民謡の英才教育のたまものだ。母はいまのOSK日本歌劇団(大阪市)の出身で、宿題よりも発声練習にうるさかった。自然豊かな和歌山市で育ち、自宅の庭で山に向かってのどを鍛えた。内気だが、歌うときだけは感情を表現できた。

 コンテストで才能を見いだされ、「女…ひとり旅」でデビューしたのは16歳の春。2年後にはNHK紅白歌合戦の舞台に立っていた。順風満帆にみえるが、紆余(うよ)曲折の30年でもある。大人びたメイクで、人知れず10代の自分とのギャップに悩んだ。「演歌歌手という制服を着ている感じでした」

 デビュー11年目のとき、「♪通りゃんせ 通りゃんせ~」と歌う「女人高野(にょにんこうや)」で大勝負に出た。

 作家の五木寛之の描く女性は…

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