街乗りもSUV クルマ選びの「定番」に 販売は10年間で3倍超

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三浦惇平
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 SUV(スポーツ用多目的車)が、新車選びの候補として外せない「定番」のクルマになりつつある。かつては「悪路に強い四輪駆動」のイメージが強く、大きな車が売れ筋だった。ここ数年の間に、小さめで街なかでも運転しやすい車種が増えてきた。幅広い層から人気を集めている。

 トヨタ自動車は9月、主力車種のカローラシリーズから初のSUV「カローラクロス」を国内で出した。1966年に初代がセダンとして誕生して以来、シリーズは長い歴史を刻んできたが、SUVはなかった。セダン型のカローラとほぼ同じサイズながら、荷室を広く確保。希望小売価格は税込み199万9千円から。開発担当の上田泰史・チーフエンジニアは「カローラらしさの一つは良品廉価。より良いものをお買い求めやすくしようとこだわった」と説明した。

 トヨタはすでに多くのSUVを投入しているが、サイズは異なる。大きい順に「ランドクルーザー」「ハリアー」「RAV4」「C―HR」「ヤリスクロス」「ライズ」といった車種がある。「カローラクロス」は中ぐらいのサイズで、「RAV4」と「C―HR」の間の大きさだ。

90年代の主流は大きなサイズ

 きめ細かくそろえるのは、市場が膨らみ続けているからだ。日本自動車販売協会連合会によると、国内のSUVの新車販売台数は2010年から10年間で3倍超に伸び、20年は約63万台だった。年間に売れる新車全体の1割を超える。今年は9月までに約50万台が売れた。

 その歴史をさかのぼると、かつての主流は大きなサイズだった。1990年代に売れたのは、悪路を走る能力を備えた「ランドクルーザー」や三菱自動車「パジェロ」だった。しかし車体が重いだけに燃費が悪く、客層は広がりを欠いた。

 再び人気に火がついたのは…

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