深呼吸をして、目の前で旅立った義母 自宅でみとる私の覚悟

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それぞれの最終楽章・読者から(5)

■井上三枝子さん(66)=岡山市

 義母の最期の瞬間は真夜中だった。

 深呼吸を一つして、私の目の前で旅立っていった。人間のいのちが尽きる時にそうすると聞いたことがあったが、私には初めての光景だった。

 乳がん末期の義母が我が家にやってきたのは亡くなる3カ月前のことだ。私たち夫婦は仕事の忙しさを理由に、長い独り暮らしで苦労したはずの義母の世話から長年、逃げていた。

 私自身は医療者の端くれとし…

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