コロナ予算21兆円が繰り越し、執行6割ほど 「不用」認定のものも

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後藤遼太
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 新型コロナウイルス対策で国が2019~20年度に計上した予算が、770事業で総額65兆4165億円に上り、執行率は65%の42兆5602億円にとどまったことが会計検査院の調べでわかった。残りの21兆7796億円は21年度に繰り越され、1兆763億円は不用額とされた。検査院は国に対し、繰越額や不用額が多額に上った原因を分析し、国民に十分に説明するよう求めた。

 検査院は5日、これらの調査結果を盛り込んだ20年度の決算検査報告を岸田文雄首相に提出。全世帯に配った通称「アベノマスク」や、需要喚起策「Go To キャンペーン」など、安倍、菅両政権のコロナ関連事業についても適切に予算を執行するよう求めた。

 検査院は各府省庁などのコロナ関連854事業のうち、予算の執行状況を把握できた770事業を調べた。分野別で最も多かったのは「経済・雇用対策」で、296事業46兆1529億円を計上。このうち繰越額は13兆361億円で、不用額は5399億円だった。「地方創生臨時交付金」は7兆8792億円を計上。繰越額は5兆2640億円に上り、執行率が3割程度にとどまっていた。

持続化給付金では委託の連鎖 最大9次まで

 検査院は個別の政策について…

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    朽木誠一郎
    (朝日新聞記者=医療、ネット)
    2021年11月5日21時5分 投稿

    【視点】コロナ禍という未曾有の事態の裏で起きていたこと。“中小企業などを支援する「持続化給付金」では、業務委託が繰り返され最大9次までに及んだと指摘。延べ700社以上が絡む複雑な業務体制になり、国の管理が行き届かない状況だったとした。”こうした検証