これって誰が作った?
世の中には、そう思う不思議なものが多々ある。
1枚目の巨大フラッグの写真を見て欲しい。約1年前、サッカーJ1川崎フロンターレの中村憲剛の引退セレモニーで、スタンドに広げられた横断幕だ。その長さ、40メートル!
このフラッグ、還暦をとっくに過ぎた旗職人がいなければ、生まれなかった。
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スポーツPlusはオリジナル記事を有料会員の方にメールで先行配信するニュースレターです。今回は11月9日配信分をWEB版でお届けします。
影山洋、65歳。埼玉県蕨(わらび)市で旗専門店「染太郎」を営む、昭和生まれの頑固おやじは、こう言い切る。
「日本のスポーツ界に旗文化を広めたのは、自分」
今、Jリーグ、プロ野球で観客席に広がる巨大な旗は珍しくないが、誰よりも早くそれを手がけ、応援スタイルを編み出したという自負がある。
なぜ作るのか、には訳がある。人を幸せにしたいという願い、そして、かなえたい夢がある。
20代前半のころ、「旗」と…