通算6度目判決は無期懲役 鳥取・米子の男性死亡事件で高裁支部

榊原織和
[PR]

 鳥取県米子市のラブホテルで2009年、支配人の男性に暴行して現金を奪い、その後死亡させたとして、強盗殺人罪に問われたホテル元店長、石田美実(よしみ)被告(64)の差し戻し後の控訴審判決が5日、広島高裁松江支部であった。久保田浩史裁判長は無期懲役とした差し戻し後の一審・鳥取地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。弁護側は上告する方針。

 被告側は一貫して無罪を主張してきたが、同支部は事件翌日の被告の所持金の状況などから「被告が犯人と考えなければ合理的な説明ができない」と判断し、強盗殺人罪の成立も認めた一審判決に「誤りはない」と結論した。

 この事件では16年の一審・鳥取地裁と17年の二審・広島高裁松江支部判決がともに強盗殺人罪の成立を認めず、一審は懲役18年、二審は無罪だった。ただ、最高裁は18年に二審判決を破棄して広島高裁に差し戻し、同高裁が19年、「強盗殺人に及んだことが認められる」として鳥取地裁に差し戻していた。

 差し戻し後の控訴審判決によると、石田被告は09年9月、以前勤務していた米子市のラブホテル事務所で金品を物色中、入ってきた支配人の男性(当時54)の頭を壁にぶつけ、首を絞めて大量の千円札を含む現金約26万8千円を奪った。男性はこの暴行によるけがで6年後に死亡した。(榊原織和)