イスラエル、ようやく今年の予算成立 3年ぶり、政権の安定化へ一歩

エルサレム=清宮涼
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 イスラエル国会(定数120)で5日までに、2021年と22年の予算が成立した。ネタニヤフ前政権下では与野党の対立で予算が成立しておらず、約3年ぶりの成立となった。6月に発足したベネット政権にとっては、政権の安定化に向けた大きな一歩となった。

 ベネット首相は5日、21年予算に続き22年予算が成立したことを受け、「我々はイスラエルを軌道に戻した」とツイートした。

 ネタニヤフ前政権下では20年以降の予算が成立せず、暫定予算となっていた。昨年12月には、期限内の予算成立に失敗し、規定により国会が解散。今年3月に2年間で4度目となる総選挙が行われた。

 その後6月に発足したベネット政権は「反ネタニヤフ」のみで一致する、極右政党から左派政党、アラブ系政党まで8党が参加している。今月14日の期限までに予算を成立させられなければ、再び国会が解散して総選挙となる見通しだった。そのため今回の予算審議が政権を安定化させられるかの試金石とみられてきた。

 野党として予算成立に反対していたネタニヤフ氏は、さらに政治的求心力を失うとの見方が出ている。(エルサレム=清宮涼