アシックス、東京五輪・パラは赤字 「トータルで意義あった」

田中奏子
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 スポーツ用品大手のアシックスは5日、今夏に開かれた東京五輪パラリンピック関連の収支が赤字だったと明らかにした。一部の会場を除いて無観客開催となったことから、グッズの売り上げが想定を下回った。

 同社は五輪・パラリンピックの国内最上位スポンサーにあたる「ゴールドパートナー」。日本選手団が表彰式で着用したウェアやボランティアのユニホーム、公式応援Tシャツなどを手がけた。グッズの売り上げは大会の延期前には200億円と見込んでいたが、会場での販売がほとんどできず、大幅に下回ったという。具体的な金額は非開示とした。

 一方、広田康人社長はこの日の電話会見で、同社のウェアやシューズを着用した選手の活躍を挙げ、「無形資産としてブランドの価値を上げたというのは非常に大きなこと。トータルで考えて、意義のあるイベントだった」と振り返った。

 五輪の赤字は、好調なランニングシューズ事業でカバーできる見通しだ。この日、2021年12月期の業績予想を上方修正し、純損益を8月時点の予想より15億円引き上げて40億円(前年は161億円の赤字)とした。(田中奏子)