イトーヨーカドー函館店が閉店へ 旭川に続き、郊外店競争厳しく  

阿部浩明、三木一哉、佐藤亜季
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 流通大手セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、イトーヨーカドー函館店(北海道函館市)を来夏にも閉店する方針を固めた。店舗の老朽化に加え、人口減少のなか他店との競争が激化し、採算が厳しくなったため閉店を判断したとみられる。セブン&アイはグループの構造改革で不採算の総合スーパー(GMS)の店舗網見直しを全国的に進めており、北海道内では5月、ヨーカドー旭川店が閉店した。

 ヨーカドー函館店は函館市美原の外環・産業道路沿いにあり、1980年9月に開店。地上2階地下1階で、延べ床面積は約2万4千平方メートル。売り上げは非公表。中心市街地がJR函館駅周辺から五稜郭地区、さらに郊外へ移るのにあわせ、人口が増える新興住宅地などの暮らしを支える存在になってきた。

 しかし近年は、他の大型商業施設との競争も厳しさを増していた。店舗の老朽化に加え、セブン&アイは2019年に公表したグループの構造改革策で、経営が厳しいヨーカドー店舗の閉鎖を進めると発表。同じく老朽化した旭川店の閉店もあり、函館の地元関係者は「地方店舗の閉店方針はある程度想定されていた」という。

 ヨーカドーの店舗は現在、函館店のほか、札幌市に4店、帯広市に1店、北見市に1店がある。札幌・ススキノで計画が進んでいる再開発ビルには、中核テナントとしてヨーカドーの食品スーパーが入る予定。(阿部浩明、三木一哉、佐藤亜季)