顔画像を加工して投稿、なりすまし… SNSで増加するいじめの実態
SNSでのいじめが小中学校で増加している。滋賀県いじめ問題対策連絡協議会(会長=三日月大造知事)が2日開かれ、対応が話し合われた。LINEのグループなどのやり取りでは、友達の何げない一言を受け取る側が勘違いし、関係が悪化するといったケースも報告された。
協議会のメンバーは県幹部や県教育長、警察官、大学教授、弁護士会など。県教委の調査によると、いじめのうち「パソコンや携帯電話等での誹謗(ひぼう)中傷」は2019年度、県内の小学校で104件だったが、20年度は150件。中学校でも200件から248件に増えた。
具体的ないじめの内容としては4事例が報告された。
協議会で県立河瀬高校の中村隆洋校長は「友達同士の非公開のグループチャットだと学校や保護者は把握しにくい」と述べた。ただ、周辺の生徒が不適切だと気づき、大人に教えてくれるケースもあるという。中村校長は「子どもが大人に気軽に相談できる関係づくりが大切だ」と指摘した。
県臨床心理士会の田中泉理事は「ちょっとした悪口がすぐエスカレートするのがSNSの怖いところ」と発言。ある中学生から「私たちの人間関係の複雑さは、SNS世代じゃない親に言っても通じない」と聞いたこともあるという。田中理事は「途中で大人が入って、当たり前の常識を伝えられるかどうかが大きい」と話した。
また、立命館大学の野田正人…
- 【視点】
SNSでのいじめにも様々な種類がありますが、特に恐ろしいのが「リベンジポルノ」です。警察庁によると、2020年の1年間に警察に寄せられたリベンジポルノの相談は1570件で、この件数は過去5年間で1.5倍に増加したそうです。年代別では10代以