政府が入国制限緩和へ 立命館アジア太平洋大も受け入れ準備

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前田伸也、編集委員・増谷文生
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 政府が留学生の新規入国を8日から認めると発表した。世界95カ国・地域から約2600人の留学生が集う立命館アジア太平洋大学(大分県別府市)は、留学の窓口となるアジア6カ国の現地事務所や各国の学生募集の協力者を通し、受け入れの準備を始めた。

 タイ人のミナ・リムさん(18)は今年4月に「入学」したものの、入国できずにずっとタイで同大のオンライン授業を受けてきた。それだけに、政府が留学生の入国制限の緩和を打ち出したことを「うれしい。ビザやワクチン接種の証明書などの手続きが済んだら、冬休みのうちに日本に行って、雪景色を見たい」と喜んだ。

 日系の航空会社で働いていた母親の影響で、日本に興味を抱いた。様々な国の学生がおり、国際的な環境で学べると考えて同大への進学を決めたが、入国できない日々が続いた。授業はオンラインでも問題なく受けられたが、学生みんなで顔を合わせて何かに取り組む経験をしたかったという。「日本語の授業を対面で受けて早く覚えたい。企業が抱える課題の解決策を競い合う課外活動に参加するなど、やりたいことがたくさんある」と話した。

 大学広報によると、入国できない学生は50カ国以上の961人にのぼる。新規入学して2020年4月に入国する予定だった学生のうち32人は1年半以上も待機した。20年11月に入国が再開して約2カ月後に国境が閉まる状況になった経緯から、大学側は海外事務所などを通して961人に連絡を入れ、速やかにビザの申請書類の準備や手続きをするよう勧めている。

 受け入れに際しては行動管理や体調管理が義務づけられているため、万全の態勢で臨むといい、大学側は、学生の入国からホテルまでの移動、隔離、さらに大学への移動と、すべての行程を支援する方針を打ち出している。

 大学は10月から対面とオンラインを併用して講義をしているが、入国できない学生は現在もオンラインで参加している。パキスタンに住む学生は現地時間の午前5時から講義に参加。ヨーロッパやアフリカの学生には未明となるため、録画した講義で学び、大学側は提出された課題をチェックするシステムで対応してきた。

 200人規模の講義は、10~30人のブレークアウトルームを使ってディスカッションを展開するなど、工夫を図った。(前田伸也、編集委員・増谷文生

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