映画「神在月の子ども」登場の諏訪、出雲とコラボラーメンでPR

依光隆明
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 出雲(島根県)に東京から駆ける少女を描いたアニメ映画「神在(かみあり)月のこども」が10月に公開された。全国の神が出雲に集まるという言い伝えから10月の古名は「神無月」だが、唯一、地元に留まる神が諏訪(長野県)の神だといわれる。映画でも諏訪のことが濃厚に描かれており、その公開にちなんだ諏訪と出雲のコラボラーメンが登場した。

 長野県内32店舗のテンホウグループを運営するテンホウ・フーズ(同県諏訪市)が10月からメニューに加えた「赤テンのせラーメン」。赤テンはスケトウダラを使ったピリ辛サツマ揚げで、漁業が盛んな島根県浜田市の特産だ。映画を記念し、島根県と長野県の縁を結ぼうと商品化した。

 諏訪圏フィルムコミッションの宮坂洋介さんによると、アニメは「難題にぶつかりながら出雲まで駆ける少女の物語」。中山道を出雲に向かう途中に諏訪があり、物語では諏訪の龍神様が大きな役割を果たす。ほかにも、「諏訪湖と湖畔公園、諏訪大社、北斗神社も出てきます」と宮坂さん。「諏訪が実写の舞台になることは多いのですが、アニメはあまりなかった」

 テンホウの大石壮太郎社長(49)は、映画に諏訪のシーンがたくさん出てくることを知って協力を申し出た。PRに力を入れる一方、考えたのは出雲と長野を結ぶ一品の開発。島根県に赤テンという名物があると知り、現地のかまぼこ店から仕入れることにした。

 さてどんな料理に、と炒めたり煮込んだりしてみると、どれもいける。悩んだ末、「そのまま載せて食べてもらうことにしました」と大石社長。「長野県の人は食べたことがないだろうから、そのまま食べてもらう方がいいだろう、と」

 値段は、通常メニューのラーメンにプラス300円。赤テンだけもOK。ただし、各店とも売り切れると、その日はおしまい。いつまでメニューに加えるかは「評判しだい」とか。

 大石社長は「そもそも諏訪の神様(建御名方神(たけみなかたのかみ))は出雲の神様(大国主大神(おおくにぬしのおおかみ))の息子。島根県さんとは今後も連携できたらいいなと思います。コロナで大変な状況なので、アニメツーリズムで諏訪に人が来ることも楽しみです」。

 声の出演は蒔田彩珠、新津ちせ、柴咲コウら。県内では、松本市岡谷市の映画館で上映中。(依光隆明)