東京で7日まで開催中の国際映画祭「第22回東京フィルメックス」(朝日新聞社など共催)で、内容が伏せられていた最終日の特別上映作品が、香港の民主化運動を記録した「時代革命(REVOLUTION OF OUR TIMES)」であることが6日、明らかになった。7月のカンヌ国際映画祭でサプライズ上映されて世界的な話題となった作品で、カンヌ後、初の上映となる。
「時代革命」は香港の周冠威(キウィ・チョウ)監督による152分のドキュメンタリー。2019年6月から約1年かけて撮影された。
中国当局の締め付けで自由がそぎ落とされていく香港で、警察と衝突しながら抗議したデモの様子を描く。多くの参加者の声も伝えられ、中国政府の香港国家安全維持法(国安法)制定で終わる。
国安法施行後、規制が強まる地元香港では上映されていない。カンヌでは中国当局からの妨害などを懸念して「サプライズドキュメンタリー」として上映直前までタイトルが伏せられ、話題となった。東京フィルメックスでは最終日の7日に「特別上映A」として内容を伏せて予定されていたが、6日にタイトルや詳細が公表された。
周監督は朝日新聞の取材に「…
- 【視点】
一度きりの特別上映ですが、上映できる見通しになって本当によかったです。カンヌ以来の上映国が日本になったのも、日本の人々の香港への関心が高いからこそと思います。東京フィルメックスの決断にも敬意を表します。 2019年の香港の運動について、評