絶滅危惧種のウミガラス、国内唯一の繁殖地で01年以降最多の飛来数

本田大次郎
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 絶滅危惧種の海鳥、ウミガラス(オロロン鳥)について、国内唯一の繁殖地、天売島(北海道羽幌町)で今年、91羽の飛来が確認された。昨年より26羽増え、2001年以降では最多の飛来数となった。

 環境省の発表によると、つがいの数は少なくとも27(前年比3増)、巣立ったヒナ数25羽(同1増)だった。ウミガラスは春に飛来し、その後繁殖、ヒナは7月18日~8月2日の間に巣立った。

 ウミガラスはかつて、道内各地で繁殖が確認され、天売島では1960年代に約8千羽が飛来したと推定されている。その後は激減し、02年の飛来数は13羽となった。その後、天敵に襲われにくい営巣地へ誘導するなどし、回復してきた。

 環境省羽幌自然保護官事務所では「ヒナの巣立ちが増え、そのヒナが成長して天売島に戻ってきている可能性がある」とみている。今後は、天敵に襲われにくい営巣地の確保などが課題という。(本田大次郎)