阿弥陀と菩薩のオーケストラ? 浄土の音色に包まれる寺

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編集委員・中村俊介
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即成院(京都府

 即座に成就――。現世の願いをかなえてくれそうな、ありがたい名前のお寺である。この世で最後の願い、臨終の際だって安らかな往生を強力にバックアップしてくれるはず。

 皇室の菩提(ぼだい)寺として知られる泉涌寺の塔頭(たっちゅう)、即成院本堂内に足を踏み入れると、極楽浄土もかくや、の光景が現れる。存在感たっぷりの阿弥陀如来を中心に、太鼓や笛を手にした25の菩薩(ぼさつ)たちが、オーケストラさながらに管弦を奏でていらっしゃる。本来は25菩薩ではない如意輪観音も加わり、もの思いにふけりつつ一行を迎え、見送っている。まさにこの世での極楽体験、現世と来世が交わる荘厳な空間を体感できるのだ。

 これらの仏たちは、かの平安後期の仏師、定朝(じょうちょう)と弟子たちの手になる可能性が高いという。クラシック音楽コンクール1位受賞者を招いての恒例の奉納演奏も、仏の“楽団”を擁する即成院ならでは。もちろん、音楽関係者のお参りも少なくない。

 にぎにぎしい浄土の音色に包…

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