ツイッターに「退路断つ」 東大野球部員、高年収の内定蹴ってプロへ

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編集委員・安藤嘉浩
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 「卒業後の進路につきまして、皆様にご報告させていただきます」

 東京大学野球部の4年生で、学生コーチ兼データアナリストとして活躍した斎藤周(あまね)さん(21)がツイッターで発信したのは、5日午後8時31分だった。

 福岡ソフトバンクホークスのゼネラルマネジャー(GM)付データ分析担当として契約を結ぶことになった、と報告した。

 その約3時間前、斎藤さんからぼくにLINEが届いた。

 「お世話になっております。進路の件ですが、ホークスさんとご相談させていただき、契約前ではありますが、本日夜に公表することになりました」

 斎藤さんの話をじっくり聞いたのは、その4日前の1日。東大での思い出や野球への情熱などを、よどみなく話してくれた。

 ただ、進路の話になると、口調が明快でなくなってしまう。

 なんとか聞き出そうとするが、斎藤さんは肯定も否定もしないで言葉を濁す。

 「ありがたい話はいただいています」

 「まだ正式には決まっていません」

 「自分の会社をつくりたいという気持ちもあります」

 「将来的には、その会社で少年野球や学生野球に役立てていただけるような発信をしたいという夢があるんです」

 斎藤さんは東京都立桜修館中…

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    安藤嘉浩
    (朝日新聞スポーツ部記者=高校野球)
    2021年11月7日17時6分 投稿

    【解説】斎藤周さんは神宮球場のベンチで、いつも東大の井手峻監督の隣にいて、ずっと相談している姿が印象的でした。プロ野球経験者の井手監督も信頼を寄せていたし、斎藤さんも色々なことを吸収し、進路に関する相談もしていたようです。 球団職員になるという一