祇園祭に200年ぶり復帰へ 「鷹山」を初の試し曳き

北村有樹子
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 京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行に曳山(ひきやま)を出して本格復帰をめざす「鷹山(たかやま)」の保存会(京都市中京区)が6日、ほぼ完成した曳山を初めて京都府京丹波町で試し曳きした。約200年ぶりの来年夏の本番に向け、準備が進む。

 会のメンバーらは、曳山製作が進む同町の工務店で組み立てた曳山を20メートルほど動かした。地元住民も加わって綱を引き、車輪がうまく回ることを確かめた。竹を車輪下に敷いて方向転換もしてみた。

 鷹山は、応仁の乱(1467~77)より前から山鉾巡行に参加していた記録が残る。だが、江戸時代の1826年に暴風雨で壊れ、翌年から巡行に出ない「休み山」に。保存会は来年夏、祇園祭のハイライト・山鉾巡行に曳山を出して本格復帰することをめざす。

 保存会の山田純司理事長(67)はメンバーの経験の少なさが課題だと言う。たとえば、ハンドルがない重さ数トンの曳山をスムーズに動かし、方向転換させるには独特の技術がいる。昨年と今年の祭りで別の山鉾を手伝って経験を積む算段だったが、コロナ禍で巡行が中止され、あてが外れた。

 そのため、今後は月1回集まり、ほかの山の関係者に教えてもらって練習する。「できるだけ練習を重ね、巡行に本格復帰できるよう皆で頑張りたい」と山田理事長は話した。(北村有樹子)