増えた「見かけないタイプ」の客 「社会人といったら新橋!」の危機

有料会員記事新型コロナウイルス

山口啓太、御船紗子
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 緊急事態宣言の全面解除から1カ月余。新規感染者数が減少傾向にあるなか、東京の夜の繁華街はどう変わったのか。「花金」の5日夜、サラリーマンの街・新橋(港区)を歩くと、人出や客足の変化に加え、様変わりする街の姿を心配する声も聞こえてきた。

 午後7時半。新橋4丁目の立ち飲み居酒屋「stand泡Bar JokeR」はカウンターと二つのテーブルを10人ほどが囲み、笑い声が絶えなかった。久々に来店し、常連と再会したという会社役員の高津宏実さん(42)は「ずっとリモートワークだったから本当にうれしい。ふらっと来て仲間と飲めるのが醍醐(だいご)味」と話した。

 都は10月25日、感染対策をした認証店を対象に、11カ月ぶりに時短要請を全面解除した。実際に客足は戻ったのかどうか。記者は比較するため、緊急事態宣言中の9月24日と今回の5日、同じ金曜の午後6時から1時間、JR新橋駅近くの繁華街「新橋西口通り」に立った。

「まだ飲みに行くのは慎重にならなきゃね」

 街に向かう人を数えると、484人から1090人と倍以上に増加。通りやその周辺にある計164の飲食店をみると、店を開けているのは81店から149店に増えていた。周辺の見回りボランティアを続けているという男性に聞くと「現時点で人出はコロナ禍前の8割程度」だという。

 行き交う人が増えた一方で、客足が戻ったかどうかの店主らの受け止め方は様々だ。通りに面した串焼き店の女性店長は「常連も多い近隣の大企業はまだリモートワーク。会社員の客の戻りが悪く、元に戻るまではまだかかるかも」。満席の店内の約3割は、20代ほどに見える。

 近くの公園には、コンビニで買った缶チューハイを飲みながら同僚と談笑する都内の会社員男性(35)の姿があった。「コロナになってから路上もありかなと。手軽で安いし、少し飲むだけならわざわざ店に行かなくても」。駅前には家路を急ぐ人の姿も。「まだ飲みに行くのは慎重にならなきゃね」と50代会社員男性。職場では時短要請明けから会食が解禁されたものの、この日は同僚と会社から直帰するという。

「街を歩く人の雰囲気が変わった」

 コロナ禍を経て、街の様子の…

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