「ほぼ1日おきに来てます」ジモティーと世田谷区が持ち込みスポット

中山由美
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 東京都世田谷区と地域情報サイトを運営する会社ジモティー(本社・品川区)が、不用品持ち込みスポットをつくった。まだ使える物を無料で引き取り、必要な人へ売ったり、無料で譲ったりする。粗大ゴミのリユースを進める実証実験で、同社と自治体の共同で拠点を設けるのは全国初めてだ。

 世田谷区喜多見のスポットには、椅子や玩具、ゴルフやスキー用品など多種多様な物が並ぶ。平日でも、次から次へ人が訪れる。

 「ほぼ1日おきに来ています」と近くに住む青山里美さんはホットプレートを300円で購入。「サイトを見てすぐ来ないと、いい物はすぐなくなっちゃう」と話す。息子夫婦が同居することになり、これまで炊飯器やレンジ、掃除機も安価で買った。

 区内に住む大前龍之介さん(24)は「学生なので助かる」と掃除機と工具台、ダーツを計千円で購入、傘は無料だ。バイクで来た杉並区の男性(43)は水槽を500円で購入。「新品なら4千円するかな。いい物みつけた」と喜んでいた。

 持ち込めるのは世田谷区民。状態がよく使える物が対象で、破損や汚れ、臭いがひどい物は引き取れない。冷蔵庫や洗濯機などのリサイクル家電、寝具や大型家具も対象外になる。

 サイトで日時を予約して持ち込むと、無料で引き取ってもらえる。粗大ゴミとして区が回収した物で状態のよい物も来る。ジモティーのスタッフが品物をチェックし、無料あるいは価格をつけてサイトで紹介する。もらったり買ったりは、区民でなくてもできる。駐車スペースは限られており、徒歩や自転車などで来て、持ち帰る。

 区によると、10月6日に持ち込みが始まって半月ほどで区民から約1900点、区が回収した物からは約50点が出され、約1700点が引き取られた。ジモティーの広報・宮本亮さんは「個人間で売買するサイトでは送料がかかって流通しにくい物もある。ゴミにせず、使える物が地域で循環できる情報提供をしたい」。区担当者は「粗大ゴミとして出されても使える物が多い。ゴミの減量につながることを期待している」と話す。試みは来年3月末まで続ける予定だ。中山由美