設立相次ぐ企業内大学 AI専門家や変革リーダー、自前で育てる

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野口陽、編集委員・堀篭俊材
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 社員が働きながら学ぶ「企業内大学」の設立が相次いでいます。背景にはいままでの人づくりのやり方では、経営環境や技術の変化についていけないという危機感があります。現状を2回に分けて報告します。

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 エアコン最大手のダイキンは毎春、技術系の大卒新入社員から約100人を選抜し、「ダイキン情報技術大学」に配属している。

 人工知能(AI)を使ってデータを分析、利用することを学ぶ。2年間かけて理論だけでなく、実践で役に立つ力を身につけさせるのが特徴だ。1年目は座学中心で大阪大の教授ら外部の専門家も講師に招く。2年目は営業や開発、製造などの2部署に6カ月間ずつ仮配属し、現場で学んだ技術を活用してもらう。

 中堅社員や幹部も年約150人が、普段の仕事をしながらここでAIを学ぶ。ある中堅社員の場合、講義は週2~3回のペースで半年間。17年12月に開校してから計約1千人が履修を終えた。23年度までに国内社員の約2割にあたる1500人の履修をめざす。

 最新技術を学ぶ場をつくったのは、取り巻く環境が厳しくなっているからだ。エアコン業界は中国や韓国のメーカーが台頭し価格競争が激化。製品やサービスで他社との違いを打ち出すために注目したのが、データの分析、利用だった。

 AIは大量の情報をもとに高度な分析ができ、室内の空気の状況把握や故障の予知なども得意とする。急速に発展している分野だけに人材不足は深刻だ。空調機専業のダイキンには機械や化学などの技術者はたくさんいるが、AIに詳しい人材は不足していた。

 エアコンメーカーでもパナソ…

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