最優秀句は「香水を深めて…」 恋の俳句王、AIの力作に驚きの声
藤家秀一
人工知能(AI)が作った大量の俳句から秀句をみつけて楽しむ「俳句チャンピオン決定戦 恋の選句王大会2」が6日、愛媛県松山市内で開かれた。AIの俳句は年々進化しており、参加者からは「もはやAIとは思えない」という声も出た。
AIで俳句をつくる研究は、2017年から北海道大学大学院情報科学研究院調和系工学研究室(札幌市)が取り組んでおり、俳句がさかんな愛媛の俳人たちが研究に協力している。選句大会はAIが句を評価する力を高めるためのデータ収集の目的も兼ねており、19年に続いて2回目。
この日は県内外の25人が参加した。事前の選句で大量の句の中から選抜したAI作の22句を並べ、一人2票ずつ投票して最優秀句を決めた。投票の結果、「香水を深めて噓(うそ)をつきはじむ」が最優秀句となった。
北大と共に大会を企画した俳人のキム・チャンヒさんは「投票で上位になった句は句会で点が入るレベル。AIの進化を実感している」と話した。(藤家秀一)
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