ゆっくり巡ろう 自動運転タクシー 平城宮跡歴史公園で実験

米田千佐子
[PR]

 奈良市平城宮跡歴史公園で、自動運転する観光タクシーの実証実験が始まった。AI(人工知能)が読み上げる観光案内を聞きながら、南門や第一次大極殿をゆっくり見られる。

 公園の魅力向上や奈良のスマートシティー実現に、新技術で挑む「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」の一環。国土交通省主催で2019年に始まり、今回は東京都横浜市の3社が協働する。

 8人乗りの電気自動車に、GPS(全地球測位システム)、AI、センサーなどを搭載。人間が運転したデータを元に車自体の位置を確認しながら、設定されたルートを走る。ルート上の自動車や自転車、歩行者などを判別し、自動で減速や停止をする。発車などは遠隔で操作する。

 独自の遠隔型自動運転サービスに取り組む「モピ」(東京都)は観光地のタクシーや、高齢化が進む過疎地でのコミュニティーバスなどの自動化につなげることを目指している。

 今回の実験では、同公園の「復原事業情報館」前を発着する。第一次大極殿、復元工事中の南門などを時速5キロ、15分で回る。決められた場所で、建設秘話や歴史背景を説明する音声が流れる。

 実験2日目の7日、白や朱、金と平城宮をイメージした配色のタクシーでの案内を多くの人が楽しんだ。祖父母と訪れた奈良市の岡本花奈(はな)さん(6)は「ゆっくりやったから、よく見られて楽しかった」。公園近くに住む男子中学生(15)は「自動運転は初めてで緊張したけど、うれしかった。何回も来ているけど、解説もわかりやすく、ここから見たらきれいやなと再確認しました」。

 実証実験は11月中の土日、午前10時~午後3時。無料。雨天は中止。1台で乗客は最大6人。同公園の「復原事業情報館」前に置かれたQRコードを読み取り、予約する。問い合わせはモピのメール(contact@mopi.jpメールする)へ。(米田千佐子)