中国で党の重要会議始まる 習氏異例3期目向け、「歴史決議」採択へ

北京=高田正幸
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 中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が8日、北京で始まった。国営新華社通信が伝えた。党100年の歴史を総括する歴史決議案が審議・採択される見通し。長期政権をうかがう習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)にとっては、自らの権威を高めるための重要な会議になりそうだ。

 全体会議は昨年10月以来、約1年ぶり。新華社によると、今回は「党の100年奮闘の重大な成果と歴史的経験に関する決議」案が審議される。

 これまで党が歴史決議を出したのは、毛沢東時代の1945年と鄧小平時代の81年の2回だけで、いずれも権力闘争など負の歴史の総括の意味合いが大きかった。今回は、党や習指導部の「功績」を積極的に評価する内容となりそうだ。

 習氏は来年に控える5年に1度の党大会で、慣例を破る3期目に挑むとみられ、歴史決議で来年以降の続投に向けて足場を固める狙いがありそうだ。

 今回は新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでの開催となる。今月2日には、1日当たりの新規感染者が約3カ月ぶりに100人を超えた。全体会議には、全国から約200人の中央委員と約170人の中央委員候補ら党幹部が参加するだけに、北京では開催前から厳戒態勢がとられている。

 北京市は先月、必要がない限り市外に出ないよう改めて市民に要請。先月24日からは、新たな感染者が1人でも確認された地区に14日以内に滞在していた人物が北京に入ることを禁止した。国営鉄道も、感染者が出るなどした地区にある全国の100カ所超の駅から、北京に向かう列車の切符の販売を停止している。

 8日朝、6中全会の会場となる北京のホテルには黒塗りの車両が続々と入っていった。周辺の交通は制限され、警察官が歩行者の荷物をチェックしたり、金属探知機で車両をチェックしたりするなど、厳しい警備態勢がとられていた。(北京=高田正幸)