アマゾンの違法伐採、日本のAIで監視へ 1年で岐阜県並みの消失
ポルトベリョ〈ブラジル北西部〉=岡田玄
違法伐採が問題になっている世界最大の熱帯雨林アマゾンで、日本の衛星データや技術が監視態勢を支えている。今年からはブラジルで人工知能(AI)を使い、違法伐採のリスクがある地点を自動予測するシステムの開発も始まった。伐採を食い止める切り札になることが期待されている。
ブラジル北西部ポルトベリョから車で2時間ほどの熱帯雨林の一角を10月半ばに訪ねた。およそ15ヘクタールの森が焼き払われ、一面、命を失ったモノクロームの世界だ。焼け残った枯れ木は骸骨のように白く立ち、燃えて炭になった木々が真っ黒になって横たわっていた。
アマゾン各地で、違法伐採によって切り開かれた森が焼き払われ、牧草地に変えられている。伐採を繰り返し、商品価値のある木がなくなると火が放たれる。数回火を入れると樹木の種や根は焼き尽くされ、森は再生する力を失う。そうした土地が牧草地となる。
伐採面積を調べているブラジ…
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