「鉛筆は銃」「問題とくことで戦う」 銃後の子、作文につづった思い

有料会員記事

編集委員・氏岡真弓
[PR]

 アジア太平洋戦争のさなか、子どもたちが何を感じ思っていたのかを、いまの子どもたちに伝えたい。そう考えた研究者が当時の作文を掘り起こし、「子どもたちが綴(つづ)った戦争体験」として全5巻の刊行を始めた。浮かび上がるのは、子どもが生活の中で一丸となって戦争を支えた姿だ。

 著者は大東文化大名誉教授で、日本作文の会常任委員会元委員長の村山士郎さん(77)。長年、子どもの作文教育に携わってきた。

戦争を応援、戦後タブー視

 そのなかで気になっていたのが、戦前・戦中の作品だった。「戦争を応援するものが多く、戦後、タブー視され、きちんと光が当たってこなかった」と村山さん。「国語の教材には被害者としての子どもが多く出てくるが、戦争の担い手だったことこそ伝えたい」。そう思って各地を回り、当時の作文や日記、学級日誌などを集め続けた。山形県教職員組合の研究所には、当時の作文が整理して保管されていた。

 そこから見えてきたのは「鬼畜米英」「シナヘイヲキリコロシテ来マス」「最後の一人まで戦い抜く」などと戦争を支持し、戦う決意すら語る子どもたちの姿だ。村山さんは「教師も、子どもが戦争に参加するよう促していた」という。

■総カラー、図版で伝える…

この記事は有料会員記事です。残り1999文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら