先史時代の近畿、考古学と古代史から迫る 大阪府立2館で特別展

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編集委員・中村俊介
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 はるか先史時代近畿地方には、どんな人々がいて、どんな暮らしを営んでいたのだろう。考古学や古代史を専門とする大阪府立の2館が秋の特別展で、それぞれの視点からこの謎に迫っている。

 弥生文化博物館(和泉市)の「近畿最初の弥生人」(12月12日まで)は、紀元前の近畿周辺に各地から新たな文化の波が押し寄せたことを検証。縄文・弥生両時代をつなぐ讃良郡条里(さらぐんじょうり)遺跡(寝屋川市四條畷市)をはじめとした初期弥生集落などの出土品から再現を試みた。

 一般に弥生文化は、水田稲作や金属器加工技術といった先進文化が朝鮮半島から北部九州に上陸し、列島を東進しながら定着していったとされる。が、経路はそう単純ではなかったようで、香川県金山産サヌカイトを素材にした石器や瀬戸内海沿岸に分布する管状土錘(どすい)が関西で確認されるなど、思いのほか海を隔てた四国の影響が強いようだ。

 一方、東日本の縄文晩期土器…

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