ブサかわ犬「わさお」、ありし日そっくり 青森の地元で銅像に

林義則
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 「ブサかわ犬」として親しまれ、昨年6月に天国に旅立った秋田犬「わさお」のブロンズ像が8日、半生を過ごした青森県鰺ケ沢町でお披露目された。等身大の像は、ふさふさとした毛並みからつぶらな瞳までそっくりに再現。関係者は、よみがえったわさおとの再会を喜び、懐かしんだ。

 像は同町の「海の駅わんど」に設置。飼い主の故・菊谷節子さんが迷い犬だったわさおと2007年に初めて出会ったのが同町だった。「わさおありがとう実行委員会」広報担当の工藤健さんによると、像の制作は、わさおと一緒に町のPRに活躍した節子さんの願いでもあったという。

 日本海を望む節子さんのイカ焼き店で看板犬となったわさおは、愛くるしい姿がブログやテレビで紹介され、全国の人気者に。10年には町特別観光大使に就き、11年に主演映画が公開されると、日本ユネスコ協会連盟の世界遺産活動特別大使「犬」(ワンバサダー)に任命された。

 昨年、わさおが息を引き取ると、各地のファンが死を悼み、青森県は県のイメージアップや誘客に貢献したとして「犬民栄誉賞」を贈った。町内では功績をたたえ、足跡を語り継ごうとの声が広がった。像の設置に向け寄付を募ったところ、全国から計533万7164円集まった。

 除幕式には、平田衛町長やわさおのファンら約80人が集まった。像が姿を現すと、大きな拍手と歓声が上がった。節子さんの長男、忠光さん(57)は「ふさふさの毛や耳、表情までそっくりで120点の出来ばえ」と話し、「幸せになりたい人はなでなでして、末永く愛してほしい」と期待を込めた。(林義則)