「子ども産めなくなりますよ」 治療か歌か…、大黒摩季27歳の決断
平成になって間もない1990年代、あの頃、テレビや街角からは、いつも大黒摩季さん(51)の曲が流れていた。
「DA・KA・RA」「あなただけ見つめてる」「夏が来る」「ら・ら・ら」……。
ミリオンヒットを飛ばし続けた一方で、テレビなどへの露出は控えていた。だから97年8月、デビューから6年目にしての初ライブは、大きな話題となっていた。
ところがその半年くらい前から、原因不明の体の不調が続いていた。
腰痛や腹痛を繰り返し、絶好調の日は1カ月の間に数えるほどしかない。ふんばりがきかず、高い声がうまく出せない。
休養をとっても良くならず、不思議に思っていた。ある日、女性マネジャーから言われた。
「もしかして、婦人科かもしれませんよ。いってみましょうよ」
万全の体調でライブに臨むために、生まれて初めて、産婦人科を受診した。
検査の結果、子宮内膜症があると告げられた。それだけでなく、内膜症の細胞が子宮にまで転移して、子宮が腫れて、周囲の臓器を圧迫しているという。
医師が告げた。「あと2~3年で、子宮を全摘しなければいけなくなるかもしれない。子どもを産めなくなりますよ」
驚いた。「まじ?」
当時、27歳だった。
病名を告げられた大黒さんは、初ライブを前に一人で決断します。しかし、ストレスの中に飛び込んでいくような日々が待っていました。
その20年後、本当に子宮を…