「預言者の名において」叫んだ男が警官切りつけ 南仏カンヌ

パリ=疋田多揚
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 フランス南部カンヌの警察署前で8日朝、警察官が男に刃物で切りつけられる事件が起きた。警察官は防弾チョッキを着ていたため無事だった。男は別の警察官に銃撃されて重体。現地報道によると、男は「預言者の名において」襲撃したと複数回叫んだといい、当局が動機を調べている。

 AFP通信などによると、男はアルジェリア国籍の37歳。現地時間の午前6時半過ぎ、警察署前にとまっていた警察車両に情報を求めるふりをして近づき、中にいた警察官の胸部を切りつけた。他の警察官も襲おうとしたところ、同乗していた別の警察官から銃撃を受けたという。男はイタリアの滞在許可証を持ち、2016年からフランスに合法的に滞在していたという。

 カンヌは毎年国際映画祭が開かれるリゾート地。フランスでは昨秋、風刺週刊紙「シャルリー・エブド」がイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を再掲して以来、授業で風刺画を扱った中学教員が殺害されるなどテロ事件が相次いだ。(パリ=疋田多揚)