「嫌われた監督」 担当編集者に聞くヒットの訳 落合博満の引力 

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木村健一
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 「週刊文春」の連載をもとにしたノンフィクション「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」(鈴木忠平(ただひら)著、文芸春秋)が売れている。

 7刷、10万部の大ヒットはいかに生まれたのか。なぜ、落合を描く物語は人々の心をつかむのか。担当のデスクや編集者が語った。

 「場外ホームラン級です」

 担当デスクの稲田修一さん(45)は売れ行きに驚く。目標は「まずは5万部」だった。9月下旬に出版された単行本は厚さ4センチ、480ページに及ぶ。税込み2090円。

 活字離れや出版不況と言われる中で、一時品薄になり、高値で販売する「転売ヤー」も現れた。フリーマーケットサイトでは定価を超える価格で売買されていた。

 昨夏から今年2月まで続いた連載のきっかけの一つは昨年2月、野村克也さんの死去だった。「編集長が『いま、球界で名将と呼べるのは誰か』と」

 落合政権の全8年を取材した鈴木さんが、日刊スポーツ記者だった頃のノートやスコアブックを繰り、関係者に改めてインタビューを重ねてつづった。

 単行本は、連載を大幅に加筆し、再構成した。当初、表紙の文字は球団カラーの青の予定だった。

 しかし、鈴木さんの希望で金…

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