元日本生命保険社長の宇野郁夫さん死去 健全性高め手堅い経営

 元日本生命保険社長の宇野郁夫(うの・いくお)さんが2日、肺炎のため死去した。86歳だった。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会を開く予定だが、日時は未定。近く会社から案内のお知らせを流すという。

 大分県生まれ。東大法学部を卒業後、1959年に日本生命に入り、97年に社長就任。保険料の自由化で競争が激しくなるなか、公募による資金調達などをして、経営の健全性の回復に取り組んだ。営業手法の見直しも進め、国内生保トップの地位を維持した。2005年に会長に就いてからもリスクの高い金融商品への投資を避けるよう促すなど、手堅い経営手法をとった。欧米の保険関係者にも知名度が高かった。

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