ミラーレス、中高級機にフォーカス カメラメーカー3社の競争激化

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鈴木康朗
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 日本のお家芸とされてきたカメラの世界が大きく変わっている。スマホに押されデジタルカメラが売れなくなり、大手各社は利益が見込める中高級機に力を入れる。なかでも成長分野はミラーレス一眼だ。これまでの一眼レフのような反射鏡がなく、電子ファインダーを見て撮影する。ニコンが初の旗艦モデル「Z9」を年内に売り出すなど競争が激しくなっている。

 「発表オンラインイベントは1万人以上に視聴してもらった。大変大きな反響をいただいている」

 ニコンの馬立(うまたて)稔和社長は4日の2021年9月中間決算会見で、国内で2日に予約が始まったZ9への手応えを語った。

 ミラーレスは通常の一眼レフに比べ小型・軽量化しやすく、自動的にピントを合わせるAF(オートフォーカス)や連写の機能なども高めやすい。Z9は人物や動物などを自動認識してピント合わせができる。対象となる被写体は犬や猫、車など9種類で「世界最多」だとアピールする。連写機能では1秒間に最高120枚撮れる。本体の直販価格は税込み69万8500円。高機能を使いこなせるプロやアマチュアカメラマンらが主な顧客層だ。

 ニコンは一眼レフで大きなシェアを持ち、世界的なブランドとして人気が高かった。ミラーレスではソニーなど他社に出遅れていたとされ、最高級機Z9の投入で反転攻勢をめざす。

 家電市場の調査を手がけるBCNによると、2020年のミラーレスの国内販売台数シェアで、ニコンは4%台とメーカー別では6位。トップのソニーや2位のキヤノンなどを追いかける立場だ。

ソニーはα1を3月に、キヤノンは「EOS R3」発売予定

 ソニーは13年に他社に先駆…

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    太田泉生
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=人権)
    2021年11月9日21時54分 投稿

    【視点】スマホのカメラやコンパクトカメラの性能が飛躍的にあがっていますが、新聞記者の現場では一眼カメラが欠かせません。記者会見では望遠レンズが必須でスマホカメラでは頼りないのが1点。加えて、どういうわけか記者会見場は暗いところがけっこうあり、コンパ