動かないボタン でも押すとカチッ 京セラが開発、車などに活用へ

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諏訪和仁
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 京セラは8日、指で押してもボタンそのものは動かないのに、「カチッ」と押したように感じられる触覚伝達の技術を車の操作ボタンやスマートフォンタッチパネル、医療機器などに向け幅広く展開すると発表した。多くの押しボタンやスイッチに比べて動く部品が少なく、仕組みが単純になるため、デザインや配置の自由度が上がるという。

 京セラのホールで開かれた技術説明会。体験用の車のハンドルについたボタンを指で押すと、「カチッ」と沈み込んで戻ったように感じた。しかし、電源を切ってみると、ボタンの部分は少しへこんでいるだけで、押したはずのボタンは動いていないことが分かる。なぜ、押したように感じてしまうのか。

 ミソは振動だ。動かないボタンの裏には、京セラが開発した「圧電素子」が張り付いている。圧電素子は、力がかかると電圧が発生し、逆に電圧がかかると変形して振動を起こす。指が感知しやすい振動を与えることで、あたかも本物のボタンを押したかのように人に錯覚させるしくみだ。振動は、スマホのバイブレーション機能に比べごく短い。

 京セラは、「圧電素子」を主…

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