火災の直後に「山口高校生H・S」から手紙 63年経て送り主の元に

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垣花昌弘
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 山口市にある知的障害者の支援施設「るりがくえん」で、変色し古びた手紙が見つかった。創立65周年を迎え、湯田克治理事長(84)が記念誌をつくるために書類を整理していた際に、1枚の紙が抜け落ちた。差出人は「山口高校生H・S」。開設間もない1958年、施設が火災に遭った直後に届いたメッセージが63年ぶりによみがえった。

 るりがくえんは56年、故村上修好氏の私塾「瑠璃学園」として開設したが、58年2月2日、施設の一部が火災で焼失。再建のためにさまざまな支援が寄せられた。この手紙もその一つ。火災発生から16日後の2月18日に書かれ、当時100円が同封されていた。

 「僕は今山高(山口高校)の三年生。受験勉強の最中です。(略)この度(たび)の火災は本当に災難でしたね。でも力を落さずに頑張って下さい。二十五日頃受験の為(ため)に上京しますので、いまポケットマネーがありません。机のひきだしをかきまわしてやっと百円みつけました。少ないでしょうが(本当に少なすぎますが)お受けとり下さい」

 この手紙は当時の朝日新聞にも取り上げられた。

 手紙の送り主は約20年後に偶然判明する。

 「白石中学の時先生に教えて…

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