第3回自分の子宮に「ごくろうさん」 大黒摩季が見つけた女を生きる意義

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鈴木彩子
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 胎嚢(たいのう)が見えて、心拍が確認できて……。

 受精卵のときから慈しんだ命が、自分のおなかで成長していく。

 大黒摩季さん(51)は、心の底から幸せだった。

 「私を選んでくれてありがとう」

 ありとあらゆる音楽を聞かせ、毎日おなかに語りかけた。

 だが、「安定期」を迎えることはなかった。

 その後、何度か妊娠に成功したが、どの命も続かなかった。

 「私のおなかがボロっちいベッドだから、この子たちは大きくなれないのかな」

 流産をくりかえすうちに、耐えがたい悲しみが募っていくようになった。

 「海外で代理母出産」という選択肢があることも調べて知った。

 そこに望みをかけてみよう。自分の子宮にこだわったら、もっと病気が進行するかもしれない。妊娠もできず、受精卵も無駄になってしまうかもしれない……。

 「意地は通すまい」と思った。「未来にかけよう」と覚悟を決めた。

 10年以上続けた自身の不妊治療は終止符を打つことを決めた。主治医の山王病院の堤治さん(71)に伝えた。

 45歳になっていた。

 2015年11月、子宮を全摘する手術を受けた。

2人で生きていこうと言ってくれた夫に「別れましょう」と自分から伝え…。51歳を迎えたいま、大黒摩季さんは人生で一番楽しいといいます。

 手術のあと、いっぱい働いて…

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