ミャンマー国軍、次回選挙で比例代表導入へ 小選挙区ではNLD圧勝

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ヤンゴン=福山亜希、ニューヨーク=藤原学思
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍が、次の選挙で民主派が大勝する事態を防ごうと、選挙制度の変更に動き出している。アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した総選挙から1年。2023年8月までに実施するという総選挙では従来の小選挙区制から比例代表制に移行し、自らの権力基盤を強固にする狙いだ。

 国軍統治下の選挙管理委員会は5日から3日間、ヤンゴンで選挙制度に関する会議を開催。NLDや有力な少数民族政党は欠席したが、93政党のうち51政党が出席した。

 選管のティンソー委員長は「多くの国が比例代表制を採用している」と強調。7日付国営紙は、野党の出席者が「(小選挙区制で)強力な一党独裁体制ができた」と述べ、比例代表制に賛成したと伝えた。

 国軍は昨年11月8日の総選挙で「不正があった」と主張し、クーデターを正当化する根拠としている。

 総選挙でNLDは、改選議席の8割を超す396議席を得て圧勝。国軍系の連邦団結発展党(USDP)は前回を下回る33議席しか得られず、憲法で軍人に割り当てられる国会の4分の1の議席を加えても過半数に及ばなかった。

 小選挙区では2位以下の候補者の票が死票になる。スーチー氏の人気を追い風に、NLDは約6割の得票で8割以上の議席を獲得した。国軍はクーデター直後から比例代表制への移行を掲げ、10月には国軍トップのミンアウンフライン最高司令官が「比例代表制は基本的に合意されている」と発言した。

 選管は5月下旬、総選挙で違法行為があったとして、NLDを解党する方針を示唆。スーチー氏らNLD指導者は訴追されており、国軍側は政治の舞台から民主派を締め出す姿勢を見せている。

 クーデターから9カ月が過ぎ…

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