「チャイナリスク」韓国の物流直撃 供給依存の尿素、輸出制限で品薄

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ソウル=神谷毅、北京=西山明宏
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 韓国でディーゼルエンジンの排ガスを抑える装置に使う尿素水が不足し、物流などに影響が出始めている。原料となる尿素の大口調達先である中国が事実上の輸出制限を始めたためで、文在寅(ムンジェイン)政権は経済安全保障上の課題を突きつけられた形だ。

 韓国では2010年代の半ばから、ディーゼル自動車に尿素水で窒素酸化物(NOx)の排出を抑える「尿素SCRシステム」の搭載を義務づける。

 尿素水の品不足を心配する買い占めによる価格高騰は、トラックなどディーゼル車の割合が高い物流業界を直撃した。新型コロナウイルス流行の影響で増えている食品や衣料などの宅配の車両が走れなくなるとの指摘も出始めた。消防車や救急車など公共サービスで使うディーゼル車の運行を心配する声もある。

 建設現場で使う重機にも尿素水が使われる。中小零細の運送業者や重機の運転手には日雇い労働者が多く、尿素水を自ら購入しなければならないため悲鳴が上がっている。

 問題のきっかけは、尿素の最…

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