気温上昇1.5度「断念は死刑宣告」 モルディブ元大統領の危機感

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グラスゴー=香取啓介
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 英国で開かれている国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、地球温暖化で水没の危機にあるインド洋の島国モルディブの元大統領モハメド・ナシード国民議会議長が8日、朝日新聞などのインタビューに答えた。産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える目標を放棄することは「我々への死刑宣告だ」と話し、達成のため削減目標を毎年更新するよう求めた。

 モルディブは標高1~2メートルの島国。気温上昇が1・5度を超えれば海面上昇や気候災害で深刻な被害を受けるとされる。ナシード氏は「我々は死ぬ。国のすべてがなくなる。島国にとって死刑宣告だ」と述べた。また、「多くの難民が生まれ、不安定さが増すことは、いま問題に対処することよりもっとひどいことだ」と話し、「1・5度目標を達成できないと考える余裕はない」と訴えた。

 COP26でモルディブなど気候変動に脆弱(ぜいじゃく)な国が求めているのが、パリ協定で5年ごとと定めている削減目標の更新を、各国が毎年行うようにすることだ。「合意できれば、1・5度は手が届くし、実行可能だと感じる」。英国など気候変動法を制定している国では毎年、議会に報告しているという。「すでにやっていること以上のことは求めていない。反対する理由はない」と述べた。

 ナシード氏は、大統領だった…

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