来春開幕の瀬戸芸、企画内容を公表 本土側も周遊ルート作り

紙谷あかり
[PR]

 来年4月に始まる瀬戸内国際芸術祭の企画内容が公表された。2010年の初回から掲げられてきた「海の復権」をテーマに、9日時点で国内外から約70のアーティストやプロジェクトの参加が決まっており、最終的には約100組が参加する予定。新型コロナウイルスの感染拡大が引き続き懸念され、対策を講じながらの開催となる。

 東京・日本橋で9日に開かれた企画発表会で、北川フラム・総合ディレクターは「瀬戸芸の原点に返ってゆったりと見ていただく。お年寄りを元気づけるということをやっていく。お客さんが『行って良し』、迎える人たちが『来て良し』という歓迎・歓待される芸術祭にしたい」と話した。来場者の検温や体調確認、飲食の制限などのほか、島ごとの実情に応じた感染対策を検討しているという。

 また今回は、会場となる島や港だけでなく、地元市町と連携し、本土側も含めて来場者に周遊してもらえるような作品やルート作りをしている。

 たとえば、屋島に完成予定の「山上交流拠点施設」には、保科豊巳さんによるジオラマを設置。高松港から屋島地域への流入を図る。小豆島では、寒霞渓と福田地区をつなぐため、青木野枝さんが鉄と石の作品を準備しているという。

 春、夏、秋の会期すべてで使える鑑賞券が5千円(前売り4千円)、会期限定の鑑賞券は4200円。今回から紙のチケットだけでなく、新たに「デジタルパスポート」も導入する。島を結ぶフェリーが3日間乗り放題となる乗船券も準備中という。公式ガイドブックは来年3月下旬に販売を予定している。(紙谷あかり)