LINEの会話どうやって終える? 悩ましい「やめ時」、学生を調査

松永和彦
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 LINE(ライン)での会話、どうやって終わりにしてますか――。武庫川女子大学兵庫県西宮市)の岸本千秋助教が学生たちを調査し、その結果をまとめた。会話終了に向けた合図を送ったり、気づかいの口実を作ったり。みんな悩んでます。

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 社会言語学が専門の岸本さん。「SNSから日本語を見る」と題した授業をしている。そんな岸本さん自身、ラインで会話が続いている際、どう切り上げようか、終わり方が難しいと感じていた。

 そこで昨年6月と同10月の2回、受講の学生たちに、ラインでのやりとりが続く場合の「やめ時」について、経験や気持ちを聞いてみた。

 有効回答の186人分のデータを分析したところ、一対一でラインのやりとりをしている場合、「やめ時」を気にするのは177人で、95・2%にのぼった。

 では、どう終わらせるか。「スタンプを送る」が91人と最も多く、半数近くを占めた。

 岸本さんによると、送る側も、送られてきた側も、「そろそろ終了」という合図として受け止める傾向が見て取れたという。「『既読無視』や『未読無視』だと、申し訳ないという気持ちになるが、スタンプで終えると自分の気持ちもおさまる」とみる。

 次いで多かったのは、「へえー」「そっか」「了解」などの「短い返信」が32人。会話が続かないようにすることや、返信の必要性を感じにくくさせることを狙ったものだと分析している。

 そして「メシ」「フロ」「ネル」を有効活用する人もいた。これは、何らかの口実をつけて会話を終える方法。例えば「ごはん食べている最中だから」「お風呂に入るから」「寝るから」といった口実をつけて、会話を切り上げる。

 岸本さんによると、この三つは理由の定番で、円満に会話を終わらせようとする意図がうかがえる。「相手に対する配慮で『免罪符』として活用されている」

 「スタンプは気軽に使える終了のサイン。そっけない表現が終了の合図になっていることが調査でわかった」と岸本さん。「今後、多くの人がラインを使いこなすことで、こういったことがルールになっていく可能性がある」とも指摘した。(松永和彦)

LINEでの1対1の会話の終わり方。大学生たちは?

(有効回答186人、複数回答)

スタンプを送る   91人

短い返信を送る   32人

既読無視      23人

返信間隔をあける  20人

「メシ」「フロ」「ネル」 19人

未読無視      18人

(武庫川女子大学の岸本千秋助教の調査による)