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「ぼくの絵本も作って」訴えに動いた家族 がん患った兄と弟の次の夢

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天野彩
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 病気や障害を抱える子どもの兄弟姉妹「きょうだい児」の思いを伝える絵本「ぼくはチョココロネやさん」(生活の医療社)が10月、出版された。モデルは横浜市の栄島(えいしま)一歩(かずほ)くん(6)。兄の四郎くん(14)は小児がんとの闘病を続けてきた。

 四郎くんは3歳で脳腫瘍(しゅよう)ができて入院し、二度の手術を経て退院した。

 中学2年生になった今も通院し、放射線治療の影響で出なくなった成長ホルモンを週に6日、自ら注射する。

 小学3年生だった6年前のクリスマス前、小児がんのことを多くの人に伝えようと、横浜駅近くの広場でレモネードスタンドを開いた。

 アメリカの少女が2000年、病気の子どもへの寄付金を集めるために始めたものだ。

 活動を続けるために、患者の子どもと家族をつなぐ「みんなのレモネードの会」を翌年立ち上げた。

 昨年2月までに横浜市内のお祭りなどで約30回、レモネードを販売した。

 スタンドのわきで披露していた紙芝居が出版社の目に留まり、19年に自身の闘病体験を伝える絵本「ぼくはレモネードやさん」を出版した。反響は大きく、本を読んで仲間に加わった子もいる。

 この様子を見ておもしろくなかったのが、弟の一歩くんだ。「いつもお兄ちゃんばかりずるい! なんでお兄ちゃんだけなの? ぼくの絵本も作って」と母親の佳子(けいこ)さんに訴えた。

 佳子さんは訴えを聞いて、一…

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