誕生日の夫にサプライズのはずが… 判決も推し量れない動機

有料会員記事

森下裕介
[PR]

きょうも傍聴席にいます

 糖尿病の夫に多量のインスリン製剤を注射し、殺害しようとした――。そんな容疑で、病院勤務の看護師だった妻(50)が逮捕、起訴された。夫が意識を失ったのは、ちょうど51歳の誕生日。家族が「サプライズ」を計画していたという記念日に、いったい何があったのか。

 大阪地裁で9月13日に始まった裁判員裁判の初公判。被告は「夫を殺害しようと考えたこともないし、インスリンを入手したこともない」と述べ、殺人未遂の起訴内容を否認した。

 検察側の冒頭陳述によると、事件の経緯はこうだ。

 建設業の夫は2019年4月24日午前6時半すぎ、大阪市内の自宅を出た。車で現場に向かう途中、仕事仲間から「雨で仕事が休みになった」と連絡を受け、午前8時半すぎに帰宅。午後3時前に小学生の三男が下校するまで、自宅で被告と2人きりだった。

 午後7時過ぎ、眠っていた夫…

この記事は有料会員記事です。残り2135文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
きょうも傍聴席にいます。

きょうも傍聴席にいます。

事件は世相を映します。傍聴席から「今」を見つめます。2017年9月~20年11月に配信された30本を収録した単行本「ひとりぼっちが怖かった」(幻冬舎)が刊行されました。[記事一覧へ]