米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックは10日、新型コロナウイルスのワクチンについて、5~11歳を対象とした製造販売の承認を日本の厚生労働省に申請した。米国では5~11歳への接種が今月から推奨されており、この世代に向けた製造販売を日本でもめざす。
5~11歳向けは、有効成分の量が従来のワクチンに比べて3分の1。米食品医薬品局(FDA)に示された臨床試験のデータでは、発症を防ぐ有効性が90・7%だった。接種後に感染した子どもたちは症状が軽くて済み、深刻な副反応は起きなかったという。
日本政府は医療従事者らへの3回目の接種を12月から始めることを想定している。5~11歳向けのワクチンが承認されて供給も順調にいけば、これらが並行して進むことになる。
ファイザーとビオンテックが共同で開発したワクチンの対象年齢について日本の厚労省は5月、「16歳以上」から「12歳以上」に引き下げている。(渡辺淳基)

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