パワハラ・飲酒で混乱の旭川医大、学長の処遇決まらぬまま後任投票へ

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井上潜
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 国立の旭川医科大学(北海道旭川市)で、吉田晃敏学長の後任の新学長を決める投票が15日に行われる。吉田学長をめぐっては、パワーハラスメントや職務中の飲酒など不適切行為が確認されたとして、6月に同大の学長選考会議が文部科学相に解任を申し出て、吉田氏も辞表を出した。ただ文科相は吉田氏の処遇をまだ決めておらず、今回決まるのは「次期学長予定者」となる。大学再生に向けた新体制のスタートはいつになるのか。

 旭川医大の学長選考会議は6月22日、吉田学長について不適切支出も含め34件の問題行為を確認したとし、文科相に学長を解任するよう申し出ることを決定。一方、吉田氏はその直前の17日に辞任を表明した。文科相は解任申し出と辞表のいずれもまだ受理していない。

 学長が実質的に不在の状況が続く中、旭川医大では8月から新学長の選考を始めた。同大によると、候補者となっているのは学長選考会議の議長を務めていた西川祐司副学長(61)と、長谷部直幸特任教授(66)、山本明美教授(63)の3人。長谷部氏と山本氏はいずれも、吉田学長の解任を求める署名活動を行った「旭川医科大学の正常化を求める会」に参加していた。

 10月28日に教職員や学生向けに3人の所信表明(非公開)が行われ、今月15日、教授や准教授、幹部職員ら約400人による投票が行われる。8~12日には不在者投票も行われる。

 国立の旭川医大の学長を任命するのは文科相だ。ただ文科省によると、解任の申し出も辞任届も受理していない段階では、今回の投票で選ばれた「新学長」の任命はできない。そのため、「次期学長予定者」となるという。

 解任か辞任かを決めるには文科省による吉田学長の聴聞も必要で、同省は「案件によって調査にかかる時間も変わる。いつまでに結論が出る、とは言えないが、吉田学長本人から辞任届が出されていることも踏まえ、早期に結論を出したい」という。

 旭川医大によると、吉田学長の学長としての職務権限は現在は停止され、松野丈夫理事(74)が「学長職務代理」を務めている。ところが大学関係者によると、吉田学長は辞任届を提出した後も大学に来ているという。同大は「吉田学長が大学に来ることは問題ない」としている。

 辞任を表明した「学長」の処…

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