押し寄せる移民を催涙ガスで阻止 ポーランド、ベラルーシ国境に軍も

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ベルリン=野島淳、ブリュッセル=青田秀樹、モスクワ=喜田尚
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 反体制派への弾圧で欧米との対立が続くベラルーシから隣国ポーランドを目指す移民・難民をめぐり、両国の緊張が高まっている。欧州連合(EU)の制裁に反発するベラルーシが意図的に送り込んでいると非難するポーランドは国境に軍を派遣し、越境を阻止。行き場を失った数千人が森林で立ち往生している。死者も確認され、冬を前に人道問題に発展した。

 ポーランド国防省は8日、国境で大勢の移民らと国境警備隊がにらみ合う映像を公開した。人々は間の鉄条網を大型のはさみで切ろうとしたり、木の棒を挟んで乗り越えようとしたりして越境を試みた。

 警備隊員らは押し寄せる集団を鎮圧しようと催涙ガスも使った模様だ。上空からの映像で、数百人が国境フェンスのベラルーシ側に集まる様子も確認された。

 ベラルーシの独立メディアの報道によると、この日朝ベラルーシ側では数百人が、近くの町から列を作って両国間の国境検問所に向かった。その途中で一部が道をはずれてフェンスのない所から越境を試みたという。「ドイツ!」などと叫ぶ声も聞こえたという。

経済制裁を機にポーランドへの不法越境が急増

 多くはEU内で難民として認められたいと望むイラクなど中東やアフガニスタン出身者だ。ベラルーシ国内から近隣の加盟国との国境に向かい始めたのは、EUが反体制派弾圧を理由にベラルーシへの経済制裁に踏み切った直後の今年6月末。当初リトアニアを目指したが、8月から流れはポーランド国境に向かった。

 昨年1年でベラルーシ側から…

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