三越伊勢丹、3年後に最高益への回復計画 不動産・金融も強化へ

山下裕志
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 三越伊勢丹ホールディングスは10日、2024年度までの具体的な中期経営計画を発表した。新型コロナ禍からの回復を見込んで百貨店事業の再生に取り組み、24年度の営業利益は過去最高の350億円をめざす。不動産・金融にも力を入れ、10年後をめどに営業利益の半分を稼ぐ事業に育てる方針も明らかにした。

 21年度の営業利益は30億円を見込んでおり、3年後に10倍以上に増やす計画となる。富裕層向けの外商やクレジットカード会員獲得などを強化するという。

 営業利益は10年後をめどに500億円規模にすることを目指し、半分を不動産・金融事業で稼ぐ構想も明らかにした。クレジットカードの利用増を手数料収入につなげるほか、保有する不動産をホテルやオフィスなど様々な用途に活用する。営業利益に占める百貨店事業の比率は、24年度の63%から45%に下がる見通しという。

 同日発表した21年9月中間決算は、売上高が前年同期比から約2割増の3989億円で、コロナ前の約7割の水準だった。純損益は81億円の赤字だった。来年3月期の純損益は30億円の黒字を見込む。(山下裕志)