財務次官の処分、首相「全く考えていない」 「バラマキ合戦」寄稿

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 財務省の矢野康治事務次官が月刊誌「文芸春秋」11月号への寄稿で、コロナ禍での政策論争を「バラマキ合戦」と批判したことをめぐり、岸田文雄首相は同誌12月号のインタビューで、矢野氏の処分について問われ、「全く考えていない」と明言した。

 矢野氏は寄稿で、数十兆円規模の経済対策や財政収支を黒字化する目標の「凍結」が主張され、衆院選を前に消費税の減税が提案されていることを列挙し、「まるで国庫には、無尽蔵にお金があるかのような話ばかり」と批判。これに対し、政府・与党内からは反発の声も出ていた。

 インタビューで首相は、矢野次官の寄稿について、「いろんな議論があっていいと思う。政府の結論が出てから『自分の意見はこうだから』と言うのでは、政府としてけじめがつかない。結論が出たら従ってもらえると信じている」と語った。