佐賀の魅力「みちコーラ」 東京の男性3人が企画

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 嬉野産のお茶、武雄産のレモングラスなど佐賀の特産品を詰め込んだクラフトコーラ「みちコーラ」が今夏から発売されている。企画したのは佐賀の魅力にみせられた折茂彰弘さん(33)ら東京の広告会社の男性3人で、今年2月には企画会社「⑨」(マルキュウ)を佐賀市内で設立。折茂さんは「全国に佐賀の魅力を伝える入り口になる商品に」と期待する。

 ⑨を作ったのは折茂さんと、丸本翔一さん(37)、新井純さん(34)。3人とも大手広告会社に勤めた後に独立した仕事仲間だ。折茂さんは昨年、仕事で初めて佐賀を訪れ、駅から県庁まで歩きながら「何もないな」と思った。だが、佐賀の魅力を発信しようとチャレンジし続ける地元の人たちに接し、また、地元料理のおいしさも知り、佐賀にみせられた。折茂さんたちが手がけた佐賀県職員採用サイト「公務員という職種はない。」は大きな話題になった。丸本さんは「県庁の人たちは、勝負に出るというか、攻める姿勢がすごい。こちらが案を持っていくと『もっとドラスティックに』と言われる。仕事相手というより、僕らの大事なパートナーに思えた」という。

 3人が「佐賀の魅力を伝える仕事をしたい」と思っていたころ、長崎から小倉までの「シュガーロード」が昨年6月に日本遺産に認定された。長崎、佐賀、福岡の3県にまたがる約200キロの旧長崎街道だ。江戸時代、貴重品だった砂糖は、海外との玄関口だった長崎から入り、旧長崎街道沿いに砂糖文化が広がったとして「シュガーロード」とも呼ばれ、沿線では菓子の文化が発達した。

 東京で手作りコーラなど「クラフトコーラ」が流行しはじめたこともあり、3人は「日本遺産認定で注目される今、砂糖を生かした佐賀の目玉商品を作ろう」と企画した。唐津の特産で、幻のかんきつ類といわれ、市場にはほとんど流通しない「ゲンコウ」も、小松飲料(唐津市)の協力を得て原材料に入れることができた。嬉野のお茶、武雄のレモングラス、玄界灘の塩など、様々な佐賀の名産品を入れたクラフトコーラが完成した。ボトルのデザインは、佐賀の海を連想させる水色の地に、道(みち)をイメージした赤い線が躍る。

 告知も兼ねて6~7月にクラウドファンディング(CF)をすると、225人の支援者から約185万円が集まった。これが縁で東京・高円寺の銭湯「小杉湯」で8月から販売をスタートした。「豊かな味わいだ」「深みがあっておふろ上がりにもぴったり」と好評だという。

 「佐賀には広告で貢献できたと思っていたが、交流が深まる中で『もっとやれる』と思えて。佐賀に拠点を置いて、地元で税金も納めるまでやりたくなったんです」と折茂さんは⑨設立の理由を話す。

 佐賀の魅力を、新井さんは「いい意味で佐賀はコンパクトで、県庁でも担当者の思いが反映されやすい。人としてつきあう中で引かれていきました」。母親が武雄出身という丸本さんは「『こんな企画をしたい』と声をかけてくれる人が多くて、意外性がある。こんなおもしろい県だったのかと」。折茂さんは「みちコーラを入り口にして、佐賀の魅力を全国の人に知って欲しい」と期待する。

 「みちコーラ」(200ミリリットル)は1本540円(税込み)、炭酸水や牛乳で割って飲む「みちコーラシロップ」(300ミリリットル)は1本2700円(税込み)。ショップ「SAGA MADO」(佐賀市駅前中央1丁目4の17 コムボックス佐賀駅前1階、電話0952・37・3654)のほか、通販サイト「Life Select」(https://lifeselect.jp/別ウインドウで開きます)で購入可能。